チームで味方の挑戦を褒めることの意義(ワールドトリガー196話)
本記事は2020年5月2日にジャンプSQに掲載されているワールドトリガー最新196話と前段までのネタバレを含みます。
OKな方のみ、進んでください。
玉狛第2の遠征入りとチカちゃんの成長
玉狛第2が遠征入りするかどうかをかけた重要な試合でした。B級第2位の位置が確定し、見事遠征入りが決定しました。196話は、その遠征入りが決まった試合の解説部分になります。
この試合、誰にとっても重要ではあるのですが、中でも玉狛第2の大砲、雨取千佳ちゃんの成長において重要な一幕だったと思います。
試合が始まる前の流れを整理
試合前と後でチカちゃんにどんな変化があったのか、まずは試合前の状態を整理します。
- 人が撃てない
- 自分が行動したことで誰かに責められるのが怖い
人が打てない、に関してはヒュースからの指摘で、次の試合「普通の弾もうつ」と宣言しています。
- 普通の弾もうつとチャレンジを宣言する
- ただし、打つタイミングについては修が指示を出す
そして試合が始まります。
特大メテオラの失敗
試合序盤で、チカちゃんは指示通り特大のメテオラを撃とうとしますが、それが失敗に終わります。 とっさの判断で固定シールドで自身と一緒にいた遊真を守りことなきを得ます。
このとっさの判断に、チカちゃん自身はまだ失敗した自分が責められるのではないかと身構える表情をしていました。
修はチカちゃんに対して指示を出したのは自分なので、ミスしたのは修であり、シールドで二人が無事でいられたのはチカちゃんの判断のおかげと、チカちゃんの判断を褒めます。
ヒュースのベイルアウト
ヒュースがチーム内で孤立してしまったことで敵に囲まれ、ベイルアウトを余儀なくされてしまいます。 その、ベイルアウトについてもチカちゃんは自分がメテオラをミスったからだと自分を責めています。
しかし、ヒュースがベイルアウト後にチカちゃんに送った言葉は、「遊真と修を頼む オレの代わりに」でした。
ヒュースは、チカちゃんが二人を守ることができる戦士であると信じているということと、過去のチカちゃんの行動ではなく、未来のチカちゃんの行動に期待をしているということを伝えたかったのだと思っています。
チカちゃんの得点
試合終盤、チカちゃんが自らの判断で辻先輩をうって得点をあげます。 この時点で、チカちゃんは自分が宣言していた普通の弾も撃つというチャレンジ目標を達成します。(しかもちゃんと落とせている)
感想戦で、修はこれはヒュースの指示だったかと尋ねます。もちろん、チカちゃん自身の判断です。
振り返り
- 人が撃てない→克服。
- 自分が行動したことで誰かに責められるのが怖い→自分の判断で行動することでみんなを守れるんだというポジティブな体験に変わった。
- 普通の弾もうつとチャレンジを宣言する→宣言達成。
- ただし、打つタイミングについては修が指示を出す→修は全てが見えているわけではない。チカちゃん自身が考えて判断した方がいい場面もあることがわかった。
チカちゃん自身のチャレンジも大きいが、ヒュースも修も遊真も褒め力が高い。この褒めることが、チームで仕事をする上ですごく大事だなと思います。
褒めることで、チャレンジしたことが成功体験として積み上がります。そして、その成功体験が次のチャレンジにつながります。
チャレンジすること、それを褒めること。言葉にすると単純ですが、それを継続的に行えることが個々の成長につながり、ひいては強いチームを作ることにつながると思います。
遠征行き決定して本当に良かった。そして早く続きが読みたい。